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 6月3日、真夏を思わせる青空の下、坂登の鳥屋地区で『鳥屋たけんこ祭り』が、催されました。”たけんこ”とはこの辺の方言で筍の事を指し、祭りを行う時期がちょうど真竹の筍の最盛期で、祭りの料理に筍をふんだんに使っていた事が、祭りの名前の由来になったと思われます。祭りの歴史は古く、明治の頃にはすでに行われていたそうです。以前は神楽を耶馬渓から呼んで祭りで舞っていましたが、現在では行っていません。
 鳥屋地区の全戸の田植えが終わった後に、地区の方々が集まりお祭りの日取りを話し合って決めます。現在は田植えも機械化され6月上旬に祭りを行っていますが、昔は手植えなので、田植えが6月いっぱいまでかかり、祭りも7月になってから行っていました。

 12時より、鳥屋の集会所で穴井宮司のもと、お伊勢様と山の神を祀った神棚の前で、神事が執り行われました。元々、この神棚は山の上のおやしろに奉っており、神事もそこで執り行っていましたが、高齢化が進み、山道を登っていく事が困難になったため、3、4年前に神棚を集会所に降ろし、集会所で神事を行う事になりました。

 神事が終わると、「豊前坊(ぶぜんぼう。牛馬の神、放牧場内にある。)」、「水神様(全部で3か所ある。)」「風止め(かざとめ。災害を防ぐ、おやしろにある。)」の計5か所に新しいしめ縄と、御神酒を地区の方々で分担して持って行き、全員が集会所に戻ってくると直来が始まりました。

 直来では、鳥屋自治委員である松方義春氏が挨拶を述べた後、”筍のからし和え”という昔からお祭りで出されていた筍の料理や、”神ざかな”と呼ばれる神様にお供えしたスルメなどが出され、豊作の祈りと無病息災の願いを込めて、酒を酌み交わしました。

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写真左、しめ縄に紙垂(しで)をつける作業を行っている。
写真右、神事の様子。

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写真左、山道はかなり急で、高齢者にはかなり堪えます。
写真右、山の上のおやしろ。清宮貴子内親王誕生を記念して建立されたので70年以上経ちます。柱にはケヤキの木が使われいるそうです。

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写真左、おやしろの風止め
写真右、水神様

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写真左、中央に皿に盛られているのが筍のからし和え、横に置いてあるのが神ざかなのスルメ
写真中央、写真左は直来の様子   


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