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八幡自治区にある耶馬渓景勝地
立羽田の景(古後)
県道玖珠山国線沿いにあって、一名日暮しの峠ともいわれ、長さ1㎞にも及ぶ奇岩秀峰が連続する裏耶馬渓の代表地である。折り重なり、天に向って突通 す様に屹立する岩峰の頂上に、枝振りのよい老松がよく育ち、岩壁を彩るツタ、カヅラとともに美事である。この一帯の耶馬渓溶結凝灰岩の自然の造形美は、岩 脚に点在する農家のたたずまいや田園風景によく調和し、一幅の名画を見るようである。特に、紅葉期のモミジやハゼノキの紅色にに加え、緑の中に黄色に輝く イチョウの存在は景趣に大きな効果を与えている。この付近はキジ、ヤマドリ、ホトトギス、サンコウチョウ、ウグイスなどの野鳥の生息が多い。
坂ノ上の景(坂ノ上)
県道玖珠山国線沿線の坂ノ上の集落にある景勝地で、耶馬渓溶結凝灰岩の造る岩峰や石柱など奇岩が林立する様を、県道上から望見できる。この奇岩には 手袋岩、天狗岩、乙女岩の名前がつけられ、道路に沿う細長い池を取りかこむ様に屹立し、その姿を池面に映してまことに幽玄である。
鶴ケ原の景(池ノ尾)
坂ノ上の景から300mほど南に鶴ケ原駐車場がある。ここから東にスギ、ヒノキ林の中を600m程入ると、奇岩群に囲まれた鶴ケ原の池がある。この 一帯を鶴ケ原の景という。池を取り囲むような耶馬渓溶結凝灰岩の岩石は風化が進み、大きな柱状節理の角がとれて丸味を帯びた石柱や岩峰が林立する景趣は雄 大で、湖畔のアカマツとともに静かな池面に倒映して美観を呈する。池の西側はスギ、ヒノキの造林地、東側はクヌギの疎林が池を取り囲み、その中にマツやツ ツジの生育する中島が静寂な池に変化を与え、あたかも日本庭園のようである。ここに至る入口に近年案内所ができ、わかりやすくなった。
内匠(たくみ)の景(内匠)
麗谷上流の新耶馬渓溶岩台地の上に、巨岩が積み重なったような高さ10m、幅20m(目測)の屏風岩という岩峰がそびえ立ち、その山麓に南北 250m、幅120m程の2つの池が並び、一帯の景勝を内匠の景という。池の東南には標高604mのビュートがあり、盃を伏せたような山容から通称チョコ 山と呼ばれる。水量が豊富で澄みきった池にはジュンサイ、ヒシが成育し、周囲に茂るマツ、スギ、広葉樹林に野鳥の声が美しい。一帯の高原にはかれんな草花 が多く、丘上からはくじゅう連山を指呼の間に望む。