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 7月7日の梅雨の曇り空の下、地域づくり部会(河島廣太郎部会長)は坂の上の池周辺の景観復元に向けて、部会員で現地の状況を確認しました。

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 坂の上の池の周辺は、手袋岩や天狗岩、乙女岩などの険しく群立した見事な奇岩が、惜しくも今はうっそうとした木々に覆われ見えづらくなっています。 古来から八幡にある景勝地がこのままでは誰の目にも付かずじまいになってしまいます。そこで、地域づくり部会を中心に何とか復元に向けた動きをしていこうということになり、部会員で現地を見て確認をしました。

 案内及び説明役に地域の古老である本田尚武さんや、坂の上の自治委員である衞藤正己さんにお願いしました。

 以前、弘法大師の祭りの接待をした場所、県道沿いの磨崖仏についても教わりました。車で通れば気が付かないが、実際県道沿いの岩に彫られたものを発見することができました。

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 池周辺は、幹回りも大きい樹木もあり、これらを伐らねば復元できません。しかし復元に向けては、池周辺は耶馬日田国定公園の第1種特別地域内であることと、文科省の国指定名勝耶馬渓にもしていされており、更に風致保安林にも指定されて3重の保護区域になっています。地域を挙げて復元に向けた動きを今後していく必要があるが、参加者からは「何とかしたい」との思いで一致しました。

 景観復元に向けては、国のそれぞれの管轄の部署に現状変更認可申請をしていくことと、実際の伐採に向けての多額の経費負担をどうするか課題は山積みです。地域が一体となって取り組めば実現が決して不可能ではないと思われます。

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 坂の上の池をみたあと、鶴ヶ原に移動し、本田さんに案内していただき、多くの磨崖仏を見ることができました。鶴ヶ原の池を過ぎたところに広場があるが、そこから真っすぐに行って、左手の杉山の中腹にある林立した岩に彫られた磨崖仏を案内され始めてみることができました。これらも八幡にある貴重な資源で守っていかねばなりません。また、八幡の方々にもこの貴重な資源を認識してもらい、地域の誇りを今後守り伝えていくことが大事です。

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 坂の上の池、鶴ヶ原の磨崖仏、いい研修となりました。